2月10日にZoomにて第4回ふれあいサロンを開催します。
今回は西アフリカ、ベナンの留学生にお話を伺います。
現地の「たけし日本語学校」で学ばれたとのことで、
ITC(インターネットなどの情報通信技術)
事前申し込み制→申し込みフォーム ⇒https://forms.gle/
またはちらしのQRコードから
11月25日(日) 講師 ソルベイ・ノードウオール氏
ソルベイ氏はノルウエー生まれ、日本を含め様々な国に暮らし、
異文化での生活経験や向き合い方をテーマに講演を行い、
今回は初の試みとして地域のコミュニティーハウスを会場とし、
2023年度第1回 ふれあいサロン 実施報告
表記につき以下のように実施されましたので報告いたします。
日時:2023年 4月16日 13:30~15:00
会場:ギャラリー キャナル長堀 1F 大阪市中央区東心斎橋1-11-14
主催:JICA近畿シニアボランティアOV会
出席者:15名
講師:濵名猛志さま(NPO法人おおさかこども多文化センター理事)
講演タイトル:みえない子どもたち
講演及び活動内容
外国にルーツを持つ子どもを対象に、日本語、母語教育を含めた包括的な教育支援を行っ
ているNPO法人おおさかこども多文化センター講師濵名さまより、その現状や課題を伺い
、地域における多文化共生について学び理解を深めました。
(講義内容)
1. 在留外国人の推移:全国では290万人いて、中国、韓国の人々は従来より多数を占める
が、最近は特にベトナムやネパール、フィリッピン人関係の数が増えている。
2. その中で、外国につながる子どもは、両親とも外国籍で子どもが外国籍の場合と、外国
籍と日本国籍の両親のもとで日本籍の子どもの場合とになる。子どもはその中で、日本語
が話せる場合と話せない場合とに分かれる。話せない子どもには日本語教育が必要となる
が、外国籍の子どもで5万人、日本籍の子どもで1万人が必要としている。
3. その子ども達の生活には様々な困難が立ちふさがっているが、例えば・学校は「日本」
的でも、家庭は「別の場所」として子どもの生活は引き裂かれている。・「聞く、話す」
は何とか出来ても、漢字を含む文章の「読む、書く」レベルには到達できず、思考する言
語の形成がうまくゆかない。・学校は子ども達の居場所となるが、そこで「母語、母文化
」を失うこともある。・日本の学校は留年制がないため進学できるが、内実を伴わないの
で保護者は誤解しやすい。・学校と家庭の分断が親子のコミュニケーション断絶に繋がる
・・このような子ども達は大阪ではクラスに2~3人はいることになる。
4. 困ってる外国につながる子達に大阪府立少中高学校はどう対応してきたか:2001年より
中国帰国残留孤児の受入れを始め、2017年度には対象国を決めずに、「日本語指導が必要
な」生徒を対象として、数学と英語の別枠入試を実施して,8校で100名受け入れた。2006
年には日本語学習や教育サポーターを派遣する事業が始まり、これが、このNPO法人出発
の契機となった。
5. 外国につながる子ども達は困難の多い生活をしているが、希望も大きい。バイリンガル
であることで柔軟性やコミュニケーション力に優れている。長所を伸ばす活動が求められ
ている。
(討論等)海外では企業による寄付等で言語のプレ授業が行われる。人生方針や倫理、愛や
正義の問題をどの言語で考え行動するようになるかは、大きな問題となる。更にその言語
は何歳までに獲得しなければ有効に働くようにならないか、という事も含め、本人、教師
、親の3者での確認は早い段階で必要ではないだろうか。
以上 報告者 益田光信